野良の虹

まゆこのブログ

キリンジとの出会いから今まで②

①からのつづきです。

 

それからというもの「ペイパードライヴァーズミュージック」は私にとって、とても大切な一枚になった。

週に一回ぐらい、勉強机に座って、目を閉じて、良いヘッドホンで「他に何もせず(ながら聴きじゃなく)、ただただ、そのアルバムを始めから終わりまで通して聴く」ということが習慣になった。

あとにも先にも、こんなにも集中して音楽を聴くことはなかなかないんじゃないか、と思えるほどの集中ぶりだった。

合わせて曲として聴くことももちろん大好きだが、ひとつひとつの音に注目して聴くことも初めて意識的にするようになった気がする。

特に、ドラムとベースそれぞれをこんなに素敵だと思ったのは初めてだったかもしれない。(他の音との絡み合いももちろん素敵。)

心地が良すぎて、素敵すぎて、濃すぎて、聴きながらいろんなポイントにクローズアップしたり、発見をしたり、たまに息するのを忘れてハァハァしてたり、涙を流したりもしながらこれでもかというぐらい集中して聴きすぎて、毎回アルバムが一枚終わるころにはフラフラになっていた。でもそれがとても心地よかった。キリンジ酔い。

最後の曲「かどわかされて」にもやられ、アルバムを通して聴く際の「とどめ」みたいになっていた。特に「かどわかされて」のバスドラムは、打つ数が多くないのに、一打をここに打つことでこんなに良いんだ、っていうことを教えてくれた。曲の盛り上がりにかかわらず、バスドラムがほぼ同じところに淡々とある感じや、淡々とありながらも周りの曲調によって表情や効果が変わったように感じられるところも好きで、今も昔も聴きながらたまに「えずく」ぐらい(心と身体に響きすぎて「オエ」ってなるぐらい 笑)魅せられています。

 

キリンジを聴くことで「大学に入ったら、バンドか、形態はわからないけど音楽をやる集団に入って、そこで新しく楽器をやりたいな。やるならドラムかベースがいいな。」という想いが芽生えていた。

ちなみに、私が、キリンジ~kirinji時代を通して、高校生のときからずっといちばん好きで、今もいちばん好きな曲は、このアルバムに入っている「ニュータウン」という曲。アルバムの中での、前後の曲とのつながりもとても好き。

 

それからずっとkirinjiを好きでいるけれど、途中、あまりに心に刺さりすぎて、聴くのがつらくなっていた時期もあった。(人との関係でも、そんなことあるかも。)

その時期は、キリンジの新しい曲はなんとなく聴かずにいたんだけど、youtubeで「キリンジファミコンアレンジ」っていうのを見つけて、この「ホライゾン!ホライゾン!」の原曲よりも先にファミコンアレンジを聴いて、いい曲だな、また新しい曲も聴いてみたい、って思えて、再び聴くようになりました。

ファミコンも好きでやっていたから、ファミコン的な映像やサウンドに親しみもあるし、さらにそれが好きなキリンジのアレンジなのでより楽しく見れて、今でもたまにいろんな曲のファミコンアレンジを見て楽しんでいます。楽しいものを作ってくれてありがとうございます!

 

                     

 

それからは、絶対発売日に買うぞ!とか絶対すべてのライブに行くぞ!とかそういう感じではなく、そういう行動においてはゆるめのファンですが、、、そして、聴いてなかった間の曲で知らない曲とかもあるかもですが。。。でもやっぱり今でもいちばん好きなバンドです。心の中に、いつも居てくれています。

長く好きでいることで、歌詞や音について、長く時間をかけて自分の中での解釈や考察を深めることもできるし、その中で新しい発見もあるから、長く好きでいることって味わい深いなぁと思います。出会えて本当によかったです。

あの日、tvkをなんとなくつけててよかったね。笑

昨年末には2年ぶりにkirinjiのライブにも行けて、とても素晴らしかったので、そのことについても改めて書きたく思っています。